ごあいさつ はやいもので、弊サイトを開設してからあっというまに五年余が過ぎてしまいました。新しいテーマで再出発という予定の時期も大幅に遅れそうです。いえ、もしかしたら、木戸孝允という人物から一生離れられないかもしれない、などと最近では腹をくくり(?)はじめてきたようにも思います。 およそ140年前に起こった日本史における未曾有の変革期が、現代の日本をかたち造っています。文明の良い面、悪い面を世相の鏡に映しながら、我々は未来に突き進もうとしています。ひとつの国の問題は、もはや国境を越えて、世界の問題に発展して行かざるを得ない時代になっています。政治も、経済も、科学技術も、医療、環境などの問題も。 明治維新以降、破壊と建設の過程で、木戸孝允は常に未来の日本を見据えていました。政治家が今なした結果が、将来の日本にどのような影響をおよぼすのか? その功罪について国民の代表者たる政治家が責任を負い、それを認識することは当然のことでありましょう。 現代の政治家もその重責を十分に感じて、今ばかりでなく、将来の国民に対しても恥じない言動を心がけるために、過去の政治家に学ぶことは多いのではないでしょうか。己の地位を利用して利権をあさり、権力欲を満たすだけの政治家は、将来に汚名を残すことにもなりましょう。 国を憂い、民を憂い、将来の日本を憂いながら、ついに病にたおれ、力尽きて44年の「波乱の生涯」を閉じた革命的政治家・木戸孝允には、現代の政治家が学ぶべき多くの知られざる活躍・功績があります。 今後もすこしでも多く、そうした事績を紹介し、同時に木戸孝允の温かい人間性についても触れることができたら、弊サイトの継続も意義あるものになると存じます。一市井人として微力ではありますが、今後ともいっそうのご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 2009年11月 「木戸孝允館」管理人・日高オリオン ![]() |